2015年2月25日水曜日

コラム「教育現場でのBLSの重要性」

もう寒さもだいぶ和らいで来て春の匂いがしてきました。
私は東北出身ですが、寒さには非常に弱く極力外に出ることを避けてきた自分にとっては春が来るのは朗報です。
小学生の頃は、短パンこそ日本男児の象徴だと思い、雪の降る日でも短パンで過ごしていた日が懐かしく感じます。もうあの頃には戻れない…
 
皆さんお久しぶりです。カンガルーBLSの後藤です。
先日、ホームページ担当の横澤さんに「そろそろブログ書いてくださいよ~」とせがまれ、重い腰を上げてブログのネタになる記事を探しに行きました。
探してみると案外、面白いもの記事を書くネタが沢山見つかったので久しぶりに更新します。
 

『保育園,中学校で発生した小児心肺停止の4症例一教育現場でのBLSの重要性』
この報告では、心肺停止状態になった小児が4症例が報告されている。
この4症例の内、3症例はほぼ大きな後遺症はなく退院をしておりますが…1症例は残念ならが死亡した症例が記載されています。
たった1症例の差ですが、これ考察する意味は十分にあると思います。
結論から言うと、胸骨圧迫を開始するまで時間が大きな差が認められます。
助かった3症例は、すぐに胸骨圧迫を開始したのに対して、死亡した1症例は卒倒してから保健室に移動させて、そこから胸骨圧迫を開始しています。
 
 
死亡した例は、卒倒から胸骨圧迫を開始するまで8分の時間を要しています。
日々過ごしている間、8分なんて簡単に過ぎてしまいますし、緊急時の8分なんて凄く早く感じると思います。たかが8分で他人の人生が左右されると思ったらちょっと怖い気がしますね。
教育に関わる仕事をしている人は、BLSを受けて欲しいと思います。
カンガルーBLSでは学校単位での講習会も開催しておりますので、興味がある人はご連絡ください。
お待ちしております。

参考文献:
保育園,中学校で発生した小児心肺停止の4症例一教育現場でのBLSの重要性
日本小児循環器学会雑誌 (0911-1794)30Suppl. Pages380(2014.06)
平田 悠一郎(九州大学病院 小児科) , 山村 健一郎, 鵜池 清, 中島 康貴, 永田 弾, 森鼻 栄治, 原 寿郎
 
 

2015年2月22日日曜日

2015年2月BLSプロバイダーコース

毎月恒例となりました、川崎幸病院でのBLSプロバイダーコース。
 
まずは、映像を見つめる受講生を見つめるインストラクターの図。
ちなみに、この黒いポロシャツはカンガルーBLSメンバーのオリジナルのポロシャツです。


フェイスマスクの使用方法から入ります。


マスクは密着しているか・・・
胸はしっかりと上がっているか・・・
 
 基本だからこそ、大切にしたい手技です。




 質問があれば、適宜回答をしていきます。
基本の流れが終わったら、実技のテストを行っていきます。
大切なポイントが抜けないように、しっかりと確認をします。


AEDの使い方と合わせて。

 
小児には片手で胸骨圧迫を行います。
片手なので両手と比べてバランスがとりづらい!

乳児もまた、成人と胸骨圧迫の方法が異なります。


小さい胸を、2本の胸で押していきます。
体全体を使う成人向け胸骨圧迫にはない、指先の力が求められます。


成人、小児、乳児それぞれの心肺蘇生法の手技を学んだあとは、テストに入ります。
テストを無事に合格すると、プロバイダーコースの資格認定となります。

皆様、お疲れ様でした!
 

歓迎会

 新しいインストラクターのメンバーも増え、歓迎会を行いました。
 来れなかったメンバーもいましたが、とても楽しい歓迎会となりました!
 
 

2015年2月12日木曜日

講習会「救急車が来るまでの応急処置と具体的な方法」

  今回はご縁があり、川崎大師分館にて子育て支援入門講座を行いました。
 子育て支援を行っている6名の方が参加していました。

 二時間の講義の前半では、小児の外傷・頭部打撲の対応、急性胃腸炎の対応などを行いました。
参加者の皆さんからの質問からお話を広げるスタイルでしたが、皆さん熱心で、なんと休憩時間も休まず多くの質問がありました。
  脱水や急性胃腸炎の際に家庭で作れる経口補水飲料の作り方も。

「人が倒れていた時にどうすれば良いのか慌ててしまった」という質問から、
打ち合わせなし、完全アドリブでのデモンストレーションも。

 2時間、皆さんずっとメモをとって真剣なご様子でした。
 
 教えている私たちも、とても燃えて楽しかったです!